2007年09月09日
70年ぶりの上演
今宵。
突然の雨もあがり、虫の音をバックに薪の炎ゆらめくなか、
素敵なライブのお手伝いをさせていただきました。
「能」です。
長浜・七条町の神社で、まちの人たちの手によって、
今夜、なんと70年ぶりに本格的な能の上演会、「薪囃子(たきぎ・はやし)」が開催されました。
もともと滋賀は、近江猿楽など、芸能の盛んだった土地柄。
この七条も、室町から江戸時代にかけて能面打ちとして活躍した
「近江井関家」の出身地だそうで、町には「イセキの能面」が保存され、
戦前までは、町内の神社やお旅所で移動式の能舞台が組み立てられて、
能も盛んに披露されていたそうです。
その後、戦争や後継者不足で能は中断、能舞台も焼却されてしまいました。
しかし、せっかくの誇るべき地域の伝統文化、
見直して後世に伝えていこうと、七条町まちづくり委員会の方々が今回の上演会を企画されたのです。
この委員会は、まちの環境や歴史遺産の保全や維持などに取り組んでおられる団体で、
昨年、「蛍の住むまちを取り戻そう」という取組みを
キタマチ交差点のエコネットカフェでも取材させていただきました。
普段は閉じられている神社の拝殿が舞台。
床や柱は牛乳で磨いたそうで、いい色艶がでています。
神社の秋の例祭のための灯明でお出迎え、薪も赤々と燃えるなか、いよいよ始まり。
今宵の題は、素謡(すうたい)「神歌(かみうた)」、仕舞「鶴亀」、そして舞囃子「高砂」の3つ。
いずれも、おめでたい曲や舞です。
私は進行役として、題や演じる方々の紹介をさせていただきました。
じつは、能のお手伝いは今回が初めてではありません。
でも、何度やっても、能の進行はいつも緊張!
題はもちろん、内容の説明、シテ、ワキ、囃子方(はやしかた)地謡(じうたい)の
方々の名前、どれをとっても、普段使わない言葉や漢字が多いからなんです^ ^;
今回も、事前に粗原稿はいただき、
綿密に下調べ、それでも読めなかったり意味のわからない語もあって、始まる前はけっこう必死~
ともあれ、何とか無事おつとめすることができ、心底ホッとしました。
町内外はもとより、県外からもたくさんの方々がお見えになっていらっしゃいましたが、
みなさん、見終わってから口々に 「よかったですねー」「お疲れさまでしたー」と
自然に声をかけあっていらっしゃったのが印象的。
「『素人集団の企画運営ですから、至らなくて」とけんそんされていましたが、
とってもほっこりとした、いいひとときでしたよ♪
きっと、誰かに言われたからやる、とかじゃないからだろうね。
本当に自分達がやりたくて、そしてみんなに喜んでもらいたくて。
そんな想いと手作り感にあふれた催しだから、人の心を打つんだなって、今夜はしみじみ思いました。
七条のみなさん、素敵な夜をどうもありがとうございました♪



突然の雨もあがり、虫の音をバックに薪の炎ゆらめくなか、
素敵なライブのお手伝いをさせていただきました。
「能」です。
長浜・七条町の神社で、まちの人たちの手によって、
今夜、なんと70年ぶりに本格的な能の上演会、「薪囃子(たきぎ・はやし)」が開催されました。
もともと滋賀は、近江猿楽など、芸能の盛んだった土地柄。
この七条も、室町から江戸時代にかけて能面打ちとして活躍した
「近江井関家」の出身地だそうで、町には「イセキの能面」が保存され、
戦前までは、町内の神社やお旅所で移動式の能舞台が組み立てられて、
能も盛んに披露されていたそうです。
その後、戦争や後継者不足で能は中断、能舞台も焼却されてしまいました。
しかし、せっかくの誇るべき地域の伝統文化、
見直して後世に伝えていこうと、七条町まちづくり委員会の方々が今回の上演会を企画されたのです。
この委員会は、まちの環境や歴史遺産の保全や維持などに取り組んでおられる団体で、
昨年、「蛍の住むまちを取り戻そう」という取組みを
キタマチ交差点のエコネットカフェでも取材させていただきました。
普段は閉じられている神社の拝殿が舞台。
床や柱は牛乳で磨いたそうで、いい色艶がでています。
神社の秋の例祭のための灯明でお出迎え、薪も赤々と燃えるなか、いよいよ始まり。
今宵の題は、素謡(すうたい)「神歌(かみうた)」、仕舞「鶴亀」、そして舞囃子「高砂」の3つ。
いずれも、おめでたい曲や舞です。
私は進行役として、題や演じる方々の紹介をさせていただきました。
じつは、能のお手伝いは今回が初めてではありません。
でも、何度やっても、能の進行はいつも緊張!
題はもちろん、内容の説明、シテ、ワキ、囃子方(はやしかた)地謡(じうたい)の
方々の名前、どれをとっても、普段使わない言葉や漢字が多いからなんです^ ^;
今回も、事前に粗原稿はいただき、
綿密に下調べ、それでも読めなかったり意味のわからない語もあって、始まる前はけっこう必死~
ともあれ、何とか無事おつとめすることができ、心底ホッとしました。
町内外はもとより、県外からもたくさんの方々がお見えになっていらっしゃいましたが、
みなさん、見終わってから口々に 「よかったですねー」「お疲れさまでしたー」と
自然に声をかけあっていらっしゃったのが印象的。
「『素人集団の企画運営ですから、至らなくて」とけんそんされていましたが、
とってもほっこりとした、いいひとときでしたよ♪
きっと、誰かに言われたからやる、とかじゃないからだろうね。
本当に自分達がやりたくて、そしてみんなに喜んでもらいたくて。
そんな想いと手作り感にあふれた催しだから、人の心を打つんだなって、今夜はしみじみ思いました。
七条のみなさん、素敵な夜をどうもありがとうございました♪



Posted by ケイミー at 21:52│Comments(2)
│オフレコ~お仕事ウラ話
この記事へのコメント
突然の依頼だったのに、快く受けていただきありがとうございました。
「やっぱ司会はプロじゃないと…。」みんな終了後言ってましたよー。
その後は飲み会。。。
1時まではしゃいでいたので、今日は二日酔い気味です~。うっ。
「やっぱ司会はプロじゃないと…。」みんな終了後言ってましたよー。
その後は飲み会。。。
1時まではしゃいでいたので、今日は二日酔い気味です~。うっ。
Posted by ひぐひぐ at 2007年09月10日 08:49
ひぐひぐさま
こちらこそ、素敵な催しにお誘いいただいて感謝です!やはり飲み会だったのね(いいなぁ。。^^;; さて本日、いや今週、やることいっぱいありますね、頑張りましょー♪
こちらこそ、素敵な催しにお誘いいただいて感謝です!やはり飲み会だったのね(いいなぁ。。^^;; さて本日、いや今週、やることいっぱいありますね、頑張りましょー♪
Posted by ケイミー at 2007年09月10日 09:04
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