2008年06月29日
雨が眼にしみる
アンニュイな雨の日曜。
でもそれは、とってもあったかい雨でした。

今日は、番組でも紹介した「湖北のタウン誌み~な 100号20年のあゆみ」展に行ってきました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしはいくつかの情報紙に関わっています。
あるときはライターorコラムニストとして、またあるときは企画編集校正などの地味~な作業も。
(お仕事としてはもうひとつ大きなものがあるけど、この話はいずれまた)
で、「み~な」もその中のひとつ。

雨足は激しく、さすがの観光地長浜も、訪れる人はまばらな日曜の昼下がり。
ひとりの女性が
「だいぶ前、弟が載せてもらったんですが、是非そのバックナンバーが欲しいんです」と、来られたのです。
何号とか何年とかは不明。最近お手伝いするようになった私には皆目見当がつきません。
が、運良くきょうは創刊当時から関わっていた方がいらして、
その方の記憶を頼りに、二人して片っ端からバックナンバー検索開始!
検索といっても、その場にあった紙面を次々にめくっていく、いたってアナログなやりかたです。

「15号、なし」
「17号もないですねー」
「20号は見た、無かった、つぎ」・・・
そしてついに発見! 「あった!○×校○△部!」
見開き2ページ、縦書きのその記事は、当時かなり活躍した強豪の部についてで、
がっちりした体つきの高校生たちが並んで写っています。
その中のおひとりがその女性の弟さんで、
日焼けした顔にうかぶさわやかなほほえみが印象的です。
と、その紙面を手にとるお姉さんの眼から涙がポロポロ。
弟さんはその後しばらくして不慮の事故にあい、現在も大変な生活を送られているのだと教えてくださいました。
「掲載号もいただいたはずだけど、いつのまにかどこかにいってしまって。
でも是非とももう一度その記事を見たくて、そして見せてやりたくて」
と大雨の中、来られたのです。
食い入るようにその頁を読み、それから何度も「ありがとうございます」と
涙でお礼を言ってくださる姿に、私も思わず目頭が熱くなって。。。
ラジオにしてもペーパーにしても、毎日たくさんの情報にかかわっていると、
なんだかそれだけでお腹いっぱいになってしまうことがあります。
そして、時々ふと
「これは、自分が額に汗して作ったものじゃない、
これを右から左へ流しているだけで果たしていいのだろうか」 とか、
「頑張っているつもりだけど、取材される側の想いを私はちゃんと伝えきれているのだろうか」
など、疑問に思ったり、また時にむなしさに襲われることもあります。
でも、これに関わっていなかったなら、きょうあの女性との出会いもなかったし、
いろんな人との出会いも、ずっとずっと少なかったろうと思います。
心をこめてていねいに作られたものには、人の魂をゆさぶるものがきっとある。
そうして、それはこれからも人の心から消えていくことはないのだと思いたいな。
で、私はわたしにできる形で一生懸命やればいいのかな、って
そう思ったら、ちょっとだけ肩が軽くなった気がした、そんな雨の日曜です。
でもそれは、とってもあったかい雨でした。

今日は、番組でも紹介した「湖北のタウン誌み~な 100号20年のあゆみ」展に行ってきました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしはいくつかの情報紙に関わっています。
あるときはライターorコラムニストとして、またあるときは企画編集校正などの地味~な作業も。
(お仕事としてはもうひとつ大きなものがあるけど、この話はいずれまた)
で、「み~な」もその中のひとつ。

雨足は激しく、さすがの観光地長浜も、訪れる人はまばらな日曜の昼下がり。
ひとりの女性が
「だいぶ前、弟が載せてもらったんですが、是非そのバックナンバーが欲しいんです」と、来られたのです。
何号とか何年とかは不明。最近お手伝いするようになった私には皆目見当がつきません。
が、運良くきょうは創刊当時から関わっていた方がいらして、
その方の記憶を頼りに、二人して片っ端からバックナンバー検索開始!
検索といっても、その場にあった紙面を次々にめくっていく、いたってアナログなやりかたです。

「15号、なし」
「17号もないですねー」
「20号は見た、無かった、つぎ」・・・
そしてついに発見! 「あった!○×校○△部!」
見開き2ページ、縦書きのその記事は、当時かなり活躍した強豪の部についてで、
がっちりした体つきの高校生たちが並んで写っています。
その中のおひとりがその女性の弟さんで、
日焼けした顔にうかぶさわやかなほほえみが印象的です。
と、その紙面を手にとるお姉さんの眼から涙がポロポロ。
弟さんはその後しばらくして不慮の事故にあい、現在も大変な生活を送られているのだと教えてくださいました。
「掲載号もいただいたはずだけど、いつのまにかどこかにいってしまって。
でも是非とももう一度その記事を見たくて、そして見せてやりたくて」
と大雨の中、来られたのです。
食い入るようにその頁を読み、それから何度も「ありがとうございます」と
涙でお礼を言ってくださる姿に、私も思わず目頭が熱くなって。。。
ラジオにしてもペーパーにしても、毎日たくさんの情報にかかわっていると、
なんだかそれだけでお腹いっぱいになってしまうことがあります。
そして、時々ふと
「これは、自分が額に汗して作ったものじゃない、
これを右から左へ流しているだけで果たしていいのだろうか」 とか、
「頑張っているつもりだけど、取材される側の想いを私はちゃんと伝えきれているのだろうか」
など、疑問に思ったり、また時にむなしさに襲われることもあります。
でも、これに関わっていなかったなら、きょうあの女性との出会いもなかったし、
いろんな人との出会いも、ずっとずっと少なかったろうと思います。
心をこめてていねいに作られたものには、人の魂をゆさぶるものがきっとある。
そうして、それはこれからも人の心から消えていくことはないのだと思いたいな。
で、私はわたしにできる形で一生懸命やればいいのかな、って
そう思ったら、ちょっとだけ肩が軽くなった気がした、そんな雨の日曜です。
Posted by ケイミー at 21:53│Comments(4)
│スローな風景
この記事へのコメント
アンニュイ ラストナイト おざなりなプレイ漂うだけ。。。
こっちよりこの時期、雨音はショパンの調べか。。。
なんか忘れかけてた過去が少しだけフィードバックする、夜の雨音。。。
こっちよりこの時期、雨音はショパンの調べか。。。
なんか忘れかけてた過去が少しだけフィードバックする、夜の雨音。。。
Posted by 美食家嵐ちゃん
at 2008年06月29日 22:44

ええ仕事してますな〜
人に喜びと感動を与える夢先案内人、これからも誇りを持って続けて下さい(^-^)v
昨日、キタマチ交差点同様、大好きだった長寿番組のオフタイムクルーズが終わってしまいました(T-T)
かなりショックです。
キタマチ交差点はお世辞抜きで25分に込めた人間愛が北の方から伝わってくる素晴らしい番組です!
続けてや〜(^-^)
人に喜びと感動を与える夢先案内人、これからも誇りを持って続けて下さい(^-^)v
昨日、キタマチ交差点同様、大好きだった長寿番組のオフタイムクルーズが終わってしまいました(T-T)
かなりショックです。
キタマチ交差点はお世辞抜きで25分に込めた人間愛が北の方から伝わってくる素晴らしい番組です!
続けてや〜(^-^)
Posted by ハリ・ポタの岸ヤン at 2008年06月29日 23:17
ケイミーさん
こんばんは・・・
旨く言えないけれど、今のままで良いと思います。
ケイミーさんの懸命さが充分伝わってきます。
『頑張れ!ケイミー!』*^^*
こんばんは・・・
旨く言えないけれど、今のままで良いと思います。
ケイミーさんの懸命さが充分伝わってきます。
『頑張れ!ケイミー!』*^^*
Posted by にいにいぜみ・K at 2008年06月29日 23:28
美食家嵐ちゃん
詩人ですね~ それは体験に基づくものか、それとも豊かな想像力からかなあ^ ^
ハリ・ポタの岸ヤン
ありがとう!おのち☆やディレクターなど、私はメンバーにもすごく恵まれてると思っています♪オフタイムクルーズは私も大好きだったので寂しいね~
にいにいぜみ・Kさん
うわーん、ありがとうございます!ちょっとへこんだりしていたので、メチャ嬉しいです。また新たな気分で、ボチボチやっていきますね!
詩人ですね~ それは体験に基づくものか、それとも豊かな想像力からかなあ^ ^
ハリ・ポタの岸ヤン
ありがとう!おのち☆やディレクターなど、私はメンバーにもすごく恵まれてると思っています♪オフタイムクルーズは私も大好きだったので寂しいね~
にいにいぜみ・Kさん
うわーん、ありがとうございます!ちょっとへこんだりしていたので、メチャ嬉しいです。また新たな気分で、ボチボチやっていきますね!
Posted by ケイミー at 2008年06月29日 23:47
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