今日は余裕のスケジュールで駅へ。


いつもは走って駆け上がる構内も、今日はゆっくり。

へえ〜新しく改装されたらこんなのもあったんだっけな〜
と、余裕で見学しながらホームへ。


さて、電車に乗ろうと片足をステップオンした、まさにその瞬間。






手にしていた傘がスルリと指のあいだをすり抜けた。


ホームにワンバウンドしたあと、

おむすびコロリンよろしく2、3回回転しながら、

ホームと電車の間のスキマにポトリ。


傘がなんで転がるねん、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
折りたたみ傘なので、既にたたんで袋に入れてあったのですね。



すべてがスローモーションを見ているかのよう。


で、あっ、と思った次の瞬間、「ドア閉まります」のアナウンスが流れ、

何を思ったのか、私は車両の中に突っ込んだ足を引いて降りるのではなく、

ホームに残った足をカラダに、つまり車両内に引き寄せたのでした。


身にしみついた習性とは恐ろしい、普通、逆だろーがぁ！



そしてもちろんドアは無情にも閉まり、

ハッと我に返った私は、ドアに両手と顔をベッタリ押し付けて、
肉眼でかすかに見えるわが愛傘をガラス越しに見つめました。


世界に誇る日本の電車は定刻通りホームを発車、
そぼふる雨のなか、濡れた線路にポツンと残された傘は、すぐに視界から消えていったのです。。



黒地に薔薇柄の折りたたみ、

お仕事にも旅にもお供してくれて、真夏の焼けつく太陽も急な激しい雨も、この傘のおかげでしのげたのに。

お気に入りだったのに。



あーん、なんであの時降りなかったの、なんで見捨てたのでしょう。



激しい自責の念にかられ、ぼーぜんと立ち尽くしたまま、しばし。


しかし、私はもう今までの私ではない！(特に深い理由はないけど)


今やらないで、いつするんだ！



ということで意を決して、途中の駅で降りて改札で顛末を話します。


するってえと(なぜか落語口調)、駅員さんが乗った駅に電話をかけて説明してくださり…



なんと、傘は無事だということがわかったんです！


そして無事救出保護され、保管しておいてくださることに！



か、感謝感激雨あられ(T_T)
ううう、もう二度とこんなことのないよう気をつけます！


本当に本当にありがとうございます！能登川駅の駅員さん、そしていつもお世話になります＆このたびもまたお手数おかけしました、米原駅の駅員さん！



なんだかんだ言われますが、やっぱり日本の鉄道は素晴らしい！♪