秋になると、「和」なものに心惹かれてしまいます。


少し前までまぶしいほど色鮮やかだったまちが、
ひと雨ごとに、しっとりと落ち着いた陰影のある色彩に変わってきて。。
そんな、日本ならではの季節の移ろいにも関係しているのでしょうか。


今日は、そんな「和」の心を感じる素敵な展示に、
これまた素敵な場所で触れる機会がありました。


東近江市「ファブリカ村」で開催中の、

『滋賀Ｘ個紋　水からはじまる湖の国のかたち　KOMON EXHIBITION』


赤ちゃんの靴？かわいいー^＾




大好きな手ぬぐい♪



じつは今回の主役は、モノというよりもその表面。
展示されているものたちには、すべて「紋」が入っています。


でも、よくある「家紋」ではありません。
これらはすべて、今を生きるひとりひとりのために作られた、個人の紋＝「個紋」なんです！
そういえば、皇族は生まれたときに、日本の樹や草花から「お印」が決まりますよね、
あんな感じでしょうか。





今回の展示では、暮らしに溶け込む「水」がモチーフだそう。
これは「めぐる水」の紋をいれたガラスの器。



「かばた」をイメーされたそうです。


ほかにも、「うたう水」、「旅する水」、「おどる水」、「はぐくむ水」、「はばたく水」etc
それぞれのデザイナーさんが、テーマとそれへの想いを説明してくれましたが、
水にこんなに表情があるなんて！
そしてそれをイメージして形にできるデザイナーさんにも感嘆！


ひとつひとつ眺めているうちに、ふと、川のせせらぎが聞こえてきて、
そして満々と水をたたえた琵琶湖が目の前にひろがっていくような、そんな気がしました。


主催の「でじまむワーカーズ」さんは、
ホームページ制作と共に、この「個紋」にも力を入れていて、
今年は「366日の花個紋」という本も出版されています。




日本の歳時や季節にちなんだもので、
ちなみに私の誕生日は、「万年蝋」（マンネンロウ）。
これは和名で、英名は「ローズマリー」、そう、大好きなハーブのひとつ！
やっぱり縁があるんだわ〜って、ひそかに嬉しくなっちゃいました^ ^





社長の寺本哲子さん（左）とは旧知。
子育てしながら起業された、とっても前向きプラス思考のパワフルな女性！
最近は着物で、東京と滋賀、京都を往復されています^ ^


右は、「ファブリカ村」のオーナー、北川陽子さん。
こちらは元織物工場で、以前訪れたときに虹色の麻のストールを衝動買いしてしまった私。
昨年改装されたと聞き、ずっと再訪したくて、ついに念願かないました！


中へ入るとまず目に飛び込んでくるのが、大きな鉄の織物機。


堂々として、圧倒的な存在感！
違和感なく、すっとその場の雰囲気に溶け込んでいます。
いや、これがあるからこその、このスペースなんでしょうね〜


工場ののこぎり型の屋根はそのまま。
高い窓から差し込む光の、なんとやさしくておだやかなこと♪



展示に「光」のはたす役割は大きいと思うのですが、
ここのやわらかな光は、いいなぁ！


薪ストーブもあり、とっても落ち着けて居心地のよい空間になっていました。
ギャラリー・ワークショップ・ライブなど、素敵な催しも行われている様子。
一角にはカフェコーナーもあり、美味しい珈琲などもいただけます。


いいギャラリーは、雰囲気で置かれるモノたちを、さらに輝かせてくれます。
そして、観る側のイマジネーションをも、どんどんふくらませてくれるような気がするんですよね。
癒しのひとときを味わいながら、同時に静かなエネルギーもおすそ分けしてくれる、
そんな素敵な場所を、またひとつ見つけちゃったなぁ〜♪


そして芸術の秋。
美術館はもちろん、素敵なアートイベントも各地で続々開催されていますね〜
ん〜あれも行きたい、これも見たい！
時間がいくらあっても足りない！^^;;



『滋賀Ｘ個紋　水からはじまる湖の国のかたち　KOMON EXHIBITION』
　 「366日の花個紋」　
日時：2010年10月2日から31日までの土日　11:00〜18:00
場所：ファブリカ村
　　　　(東近江市佐野町657　北川織物工場)