2011年06月18日
「記憶~東日本大震災報道写真ギャラリー」@米原

「2011年3月11日 午後2時46分。
忘れないうちに、このとき自分がどこにいて、何をしていたか覚えておきませんか。
忘れたくても忘れられない人が、東北地方を中心に何十万人、何百万人といます。」
・・・そんな言葉で始められている写真展を見てきました。

米原市の米原公民館で開催中の
「東日本大震災報道写真ギャラリー~記憶 忘れてはいけないこと」展です。
日本経済新聞社の記者が震災直後から被災地で取材し撮影した写真、およそ100点弱が展示されています。

あるじのいないまま並べられているランドセル。
海岸から6kmも離れた内陸の小学校のグラウンドで、避難中に津波にのまれた小学生たちのもの。
津波で流された無数の車、
がれきで埋め尽くされたまち、
放心状態で立ち尽くす人びと。。

息をのみ、
胸のつぶれるような思いがして、
そして涙があふれてきます。。
忘れてしまっていたわけじゃありません。
インターネットやテレビで何度も、そう、見慣れてしまったかのような光景でした。
それが、いま眼の前にくっきりと切り取られています。
まるで時がとまったかのように。

今回、副館長の若林さんのご尽力で開催となりました。
東京では国連大学ビルと郵貯ホールの2か所、関西ではこの米原公民館だけの展示です。
ぜひ一人でも多くの方々に、見てほしいと思います!
「私たちができるのは「伝える」ことだけです。
過去に経験したことのない惨状。死せる者の無念、生き残った者の慟哭。
そして、悲しみの淵から這い上がるように、少しずつ芽生える人と人とのつながりの温かさ。
写真がそうした状況をあますことなく伝えているとは言いません。
写っていないものの方に、数多くの真実が含まれていることでしょう。
それでも、1人でも多くの人たちにこの写真を見ていただき、
被災者の悲痛とそこから立ち直ろうとする勇気を感じ取ってほしいと私たちは思います。
2011年3月11日 午後2時46分。
この時をしっかり私たちの記憶に刻みこみませんか。
それが私たち写真記者のささやかな願いです。
~日本経済新聞社編集局・写真部一同~」
●東日本大震災報道写真ギャラリー
「記憶 2011.3.11 PM2:46 忘れてはいけないこと」●
6/22(水)まで9:00~18:00月休
米原公民館(JR米原駅西口より歩5分)
[¥]無料 [問]0749-52-2240
Posted by ケイミー at 00:42│Comments(2)
│スローな風景
この記事へのコメント
写真展を見に行ってきました。
自分にはいったい何ができるのか?
何をすべきなのか?
いろいろな思いがあふれてきました。。。
自分にはいったい何ができるのか?
何をすべきなのか?
いろいろな思いがあふれてきました。。。
Posted by maeda440 at 2011年06月20日 02:53
<maeda440さま
行かれたんですね!会場ではみなさん、写真1点1点の前で立ち止まってじっくりご覧になっていらっしゃるのも印象的です。しっかり心に刻みましょう。。
行かれたんですね!会場ではみなさん、写真1点1点の前で立ち止まってじっくりご覧になっていらっしゃるのも印象的です。しっかり心に刻みましょう。。
Posted by ケイミー at 2011年06月20日 23:00