秋の味覚をいただきました。


愛東の梨農家さんが丹精こめて作られた、大きな大きな「あいとう梨」です。


梨って、見かけはパッと目を引くような華やかさはないし、かわいいわけでもない。

むしろ、その茶色い皮はどちらかといえば無骨な感じさえしてしまいます。


でも、ひとかわむけばその内側には

乳白色をしたみずみずしい果肉がたっぷりとつまって、

軽く歯をたてれば、さわやかな香りとともに甘い果汁がほとばしります。


その食感は、あくまでサックリとしていながら、

舌の上でころがすうちに、ときにふと

ねっとりと濃厚な味わいをも漂わせて。


こってりとしたメインディッシュのあとのお口直しに、

かと思えば、３時のおやつには庶民の食卓で堂々の主役。

いろいろな顔を使い分けながら、

あくまで根底に流れるのは、「私は梨。」という静かな主張。


うむ、これぞ通好み。

これをして、酸いも甘いもかみわけ円熟した「大人の果物」と言わずしてなんとする！



・・・敬老の日に寄せて、大好きな「梨」をすこし熱く語ってみました。