2008年05月26日
ブックレビュー『豊ママのセキララお気楽日記』
読んだ本、かなりたまってきちゃいました。
これから雨模様の日も増えるシーズン。
ということで、ひさびさの「おすすめブック」レビューです!
(実は昨日アップしたつもりが消えてしまいました。。^^;;
まずはこちらから↓
タイトルがセキララなので、私もセキララに書いちゃうぞ~(笑)

『豊ママのセキララお気楽日記』
著者: 豊田令枝
発売: サンライズ出版
定価: 1000円(本体952円)
ISBN978-4-88325-362-3
私の友人には、専業主婦から、ひょんなきっかけでフリーライターとしてお仕事をしている人が何人かいます。
みんな、スーパーの特売に走り子育てに奮闘しながらも、本を読んだり手紙を書いたりが昔から好きな、
いわゆる文学少女の主婦版とでもいいましょうか(笑)
彼女たちに共通していること。
それは、面とむかって会うと、言葉を探しながら慎重に話す感じで、
大勢の中ではどこにいるんだかわからないような、どちらかといえば控えめな印象なのに、
書き出すと、キラキラと輝いていくこと。
私と同じモノを見て、同じものを食べて、同じように息をして生きているのに、
彼女たちの手から生み出される言葉、綴られていく文章の、
なんとまぁ、みずみずしくて、愛らしくて、奥行きがあって、素敵なんでしょう!
ときにハッとさせ、ときにクスリと笑わせ、そしてホロリとさせてくれて。
きっと、言葉を口からは多く発しないかわりに、
人やモノごとの内面をじっくりと見つめる心の眼が澄んでいるんだろうな。
悔しいけど、まねできないんだよなぁ。
そして、そんな書き手がまた一人、誕生しました。
あ、いや、今までの友人たちと違うところは、
この方は、控えめというよりは思いっきり綺麗で派手な印象をひっさげて、かな(笑)
著者の豊田令枝さんとは、知り合いです。
でもつい最近まで、名前の読み方を知らなかったし(「のりえ」さんなのだ!)
面と向かってお会いしたのは、じつは合わせても10回も無いのです(たぶん)。
では何が接点かといえば・・・
「ブログ」。
私がこのブログを書いている場所で、彼女も書かれています。
で、猫やら落語やら蕎麦やら美味しいものやら、
なんだか好きなことも似ていそう、といったのがやりとりするようになったきっかけ。
もうひとつのきっかけは、じつは彼女のパートナー。
滋賀県でもかなり有名なラジオ・パーソナリティで、私の大先輩・恩人でもあるんです。
まぁ、そんなことから徐々におつきあいが始まったわけですが。
彼女はある日、その旦那さんが始めたブログに誘われたそうです。
で、ブログという言葉の意味もわからぬまま、タイピングもままならなかったのを
毎日一生懸命、見よう見真似で打っているうちに、
「いつ見てもパソコンの前にいる」(旦那様談)ブロガーとなり、
そしてその記事は、ランキングで常に上位に入る人気ブログとなっていった、というわけです。
こう書くと、
「タレントの奥様ってことは優雅でセレブな主婦、私らシモジモの者とは共通項がないんじゃないのー」
とか、
「主婦の日記のどこがオススメなのー」
と意地悪な見かたをする人もいるかもしれません。
そんなことを思ったあなたこそ、手にとって読んでみることをオススメしたい!
この本は、日常の暮らしの積み重ねの中で、
彼女なりの視点で気がついたこと、感じたこと、思ったことが軽やかに綴られています。
そこには、家族や身のまわりのモノへの、細やかな気配りと愛情のこもった視線がいっぱい!
地に足つけた暮らし、毎日を一生懸命生きているからこその目線で切り取られた日常は、
一見ささいで、きわめて私的なことに思えるけれど、読んでいくうちに、
「うんうん、わかるわかる」「そう、そうなのよ~」「へぇ~そんな風にも思えるんだー」と
私はいつのまにか共感し、一緒にため息をつき、驚き、泣き、笑い、そして感心しちゃってるんです。
この本はまた、ブログというツールを得て、書くことが好きな自分に目覚めた
ひとりの女性のディスコグラフィーとしても興味深いなぁと思います。
結婚し、子育てをし、旦那を支え、親を介護し、親を看取り。
「○○さんちのお嬢さん」から、「○○さんちのお嫁さん、奥さん」「○○ちゃんのお母さん」へ。
そのスタンスが悪いなんてこれっぽっちも思わないし、決してイヤじゃない。
でも、心のどこかで、誰にも属さない、名前で呼ばれる「自分」を欲する気持ち、
女性なら誰でも一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。
書くことを通して、自分をみつめ、そして自分を磨いていったひとりの主婦の出版は、
きっと多くの女性にとっても力強いエールになるような気がします。
じつは私、ひそかに期待していることがあるんです。
団塊世代である旦那さまとのライフスタイルにも、かなりの変化があって、さてこれから。
巷では、趣味に走る人もいれば、ボランティアやらまちづくりやら市民活動などにかかわる人など、さまざま。
彼女と彼女のパートナーにも、
身の回りの日常の足元を見つめつつも、できればその視点を、さらに外へとひろげていってほしいなぁ、
書いてってほしいなあって。
・・・と、ここまで読んだ方は、「えらそうに批評してるなぁ」と私に対して思われるかもしれません(笑)
いやーそれはね、
たしかに年齢も人生経験もあちらのほうが大先輩のご夫妻ですけど、
出版経験と市民活動経験は、ともに私のほうが先輩なんですもん♪(笑)
ま、この話はまた別の機会に^ ^
出版社を紹介した手前、売れないと私も困る(笑)って、よけいな心配しなくても大丈夫ですね!
「勇気」と「元気」をもらえる本です♪
これから雨模様の日も増えるシーズン。
ということで、ひさびさの「おすすめブック」レビューです!
(実は昨日アップしたつもりが消えてしまいました。。^^;;
まずはこちらから↓
タイトルがセキララなので、私もセキララに書いちゃうぞ~(笑)

『豊ママのセキララお気楽日記』
著者: 豊田令枝
発売: サンライズ出版
定価: 1000円(本体952円)
ISBN978-4-88325-362-3
私の友人には、専業主婦から、ひょんなきっかけでフリーライターとしてお仕事をしている人が何人かいます。
みんな、スーパーの特売に走り子育てに奮闘しながらも、本を読んだり手紙を書いたりが昔から好きな、
いわゆる文学少女の主婦版とでもいいましょうか(笑)
彼女たちに共通していること。
それは、面とむかって会うと、言葉を探しながら慎重に話す感じで、
大勢の中ではどこにいるんだかわからないような、どちらかといえば控えめな印象なのに、
書き出すと、キラキラと輝いていくこと。
私と同じモノを見て、同じものを食べて、同じように息をして生きているのに、
彼女たちの手から生み出される言葉、綴られていく文章の、
なんとまぁ、みずみずしくて、愛らしくて、奥行きがあって、素敵なんでしょう!
ときにハッとさせ、ときにクスリと笑わせ、そしてホロリとさせてくれて。
きっと、言葉を口からは多く発しないかわりに、
人やモノごとの内面をじっくりと見つめる心の眼が澄んでいるんだろうな。
悔しいけど、まねできないんだよなぁ。
そして、そんな書き手がまた一人、誕生しました。
あ、いや、今までの友人たちと違うところは、
この方は、控えめというよりは思いっきり綺麗で派手な印象をひっさげて、かな(笑)
著者の豊田令枝さんとは、知り合いです。
でもつい最近まで、名前の読み方を知らなかったし(「のりえ」さんなのだ!)
面と向かってお会いしたのは、じつは合わせても10回も無いのです(たぶん)。
では何が接点かといえば・・・
「ブログ」。
私がこのブログを書いている場所で、彼女も書かれています。
で、猫やら落語やら蕎麦やら美味しいものやら、
なんだか好きなことも似ていそう、といったのがやりとりするようになったきっかけ。
もうひとつのきっかけは、じつは彼女のパートナー。
滋賀県でもかなり有名なラジオ・パーソナリティで、私の大先輩・恩人でもあるんです。
まぁ、そんなことから徐々におつきあいが始まったわけですが。
彼女はある日、その旦那さんが始めたブログに誘われたそうです。
で、ブログという言葉の意味もわからぬまま、タイピングもままならなかったのを
毎日一生懸命、見よう見真似で打っているうちに、
「いつ見てもパソコンの前にいる」(旦那様談)ブロガーとなり、
そしてその記事は、ランキングで常に上位に入る人気ブログとなっていった、というわけです。
こう書くと、
「タレントの奥様ってことは優雅でセレブな主婦、私らシモジモの者とは共通項がないんじゃないのー」
とか、
「主婦の日記のどこがオススメなのー」
と意地悪な見かたをする人もいるかもしれません。
そんなことを思ったあなたこそ、手にとって読んでみることをオススメしたい!
この本は、日常の暮らしの積み重ねの中で、
彼女なりの視点で気がついたこと、感じたこと、思ったことが軽やかに綴られています。
そこには、家族や身のまわりのモノへの、細やかな気配りと愛情のこもった視線がいっぱい!
地に足つけた暮らし、毎日を一生懸命生きているからこその目線で切り取られた日常は、
一見ささいで、きわめて私的なことに思えるけれど、読んでいくうちに、
「うんうん、わかるわかる」「そう、そうなのよ~」「へぇ~そんな風にも思えるんだー」と
私はいつのまにか共感し、一緒にため息をつき、驚き、泣き、笑い、そして感心しちゃってるんです。
この本はまた、ブログというツールを得て、書くことが好きな自分に目覚めた
ひとりの女性のディスコグラフィーとしても興味深いなぁと思います。
結婚し、子育てをし、旦那を支え、親を介護し、親を看取り。
「○○さんちのお嬢さん」から、「○○さんちのお嫁さん、奥さん」「○○ちゃんのお母さん」へ。
そのスタンスが悪いなんてこれっぽっちも思わないし、決してイヤじゃない。
でも、心のどこかで、誰にも属さない、名前で呼ばれる「自分」を欲する気持ち、
女性なら誰でも一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。
書くことを通して、自分をみつめ、そして自分を磨いていったひとりの主婦の出版は、
きっと多くの女性にとっても力強いエールになるような気がします。
じつは私、ひそかに期待していることがあるんです。
団塊世代である旦那さまとのライフスタイルにも、かなりの変化があって、さてこれから。
巷では、趣味に走る人もいれば、ボランティアやらまちづくりやら市民活動などにかかわる人など、さまざま。
彼女と彼女のパートナーにも、
身の回りの日常の足元を見つめつつも、できればその視点を、さらに外へとひろげていってほしいなぁ、
書いてってほしいなあって。
・・・と、ここまで読んだ方は、「えらそうに批評してるなぁ」と私に対して思われるかもしれません(笑)
いやーそれはね、
たしかに年齢も人生経験もあちらのほうが大先輩のご夫妻ですけど、
出版経験と市民活動経験は、ともに私のほうが先輩なんですもん♪(笑)
ま、この話はまた別の機会に^ ^
出版社を紹介した手前、売れないと私も困る(笑)って、よけいな心配しなくても大丈夫ですね!
「勇気」と「元気」をもらえる本です♪
Posted by ケイミー at 23:06│Comments(7)
│観る聴く読むグラフィティ
この記事へのコメント
あのう~、これだけ詳細に解説していただくと、もう読んだ気になっちゃうんですけどぉ~。
ウソウソ。より一層、読みたくなる解説文でございました(^_-)
ウソウソ。より一層、読みたくなる解説文でございました(^_-)
Posted by ダブルスープ
at 2008年05月26日 23:41

す…すごい!
すんばらし〜い解説だっちゃ〜(゜ロ゜)
これ ピンクの帯にして 本に巻き付けた〜い(笑)
ケイミーさん って
ナニモノ!?!?
(^^)d
すんばらし〜い解説だっちゃ〜(゜ロ゜)
これ ピンクの帯にして 本に巻き付けた〜い(笑)
ケイミーさん って
ナニモノ!?!?
(^^)d
Posted by ぷわ at 2008年05月26日 23:42
僕の友達もおとなしい性格やけど文章書かせたら、その表現力に驚く奴いっぱいいましたよ。
全国ネットや某局のラジオ聴いてたらラジオネームが違っても住所でだいたい分かるねん。
へえ〜姐さんも本出版してるんや
全国ネットや某局のラジオ聴いてたらラジオネームが違っても住所でだいたい分かるねん。
へえ〜姐さんも本出版してるんや
Posted by ハリ・ポタの岸ヤン at 2008年05月26日 23:43
ダブルスープさん
コラコラ~ そう思って、ネタバレはちゃんと書いてませんのだ(笑)
ぷわさん
ありがとー♪私は、ただモノです(笑)帯、濃いピンクでついてると思ったらちがったね^^;
岸ヤン
発想の源がちょっと違うのかもしれないねー書き手としゃべり手で。
でも岸ヤンはじめリスナーさんたちが番組に送ってくれるメッセージも、それぞれいい味出してるなーっていつも感心しちゃってます、ほんと!
コラコラ~ そう思って、ネタバレはちゃんと書いてませんのだ(笑)
ぷわさん
ありがとー♪私は、ただモノです(笑)帯、濃いピンクでついてると思ったらちがったね^^;
岸ヤン
発想の源がちょっと違うのかもしれないねー書き手としゃべり手で。
でも岸ヤンはじめリスナーさんたちが番組に送ってくれるメッセージも、それぞれいい味出してるなーっていつも感心しちゃってます、ほんと!
Posted by ケイミー at 2008年05月27日 01:07
今そのそのセキララよんでますよー
Posted by リンママ at 2008年05月27日 04:26
いやぁ〜貴女"ただもの゙ではない( ̄^ ̄)
ほれほれ〜白状しちゃえ〜( ̄ー+ ̄)
私は色々思い出しながら読んだょ…
ほれほれ〜白状しちゃえ〜( ̄ー+ ̄)
私は色々思い出しながら読んだょ…
Posted by 魔女 at 2008年05月27日 07:42
リンママさん
最初から一気に読むのもいいし、気の向くままタイトル拾い読みもよさそうだよね^^
魔女@棒さん
いやぁ、ナニサマと言われないでよかった、タダのモノだがや(笑)私は全てがリアルタイムというわけじゃなかったんで、新鮮に感じたところも多かったかな♪
最初から一気に読むのもいいし、気の向くままタイトル拾い読みもよさそうだよね^^
魔女@棒さん
いやぁ、ナニサマと言われないでよかった、タダのモノだがや(笑)私は全てがリアルタイムというわけじゃなかったんで、新鮮に感じたところも多かったかな♪
Posted by ケイミー at 2008年05月27日 17:45
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